#010サルコペニア肥満

サルコペニア肥満とは

サルコペニア肥満は、加齢によって筋肉が減り、体内脂肪が増える症状のことを言います。

加齢に伴う筋肉の量や筋肉の質的な変化であり、筋肉量と筋力が低下するとサルコペニアと、内臓脂肪の増加による肥満が合併した病態でインスリン抵抗性、炎症、酸化ストレスなどが肥満とサルコペニアとを結びつける機序と考えられています。

サルコペニア肥満は,身体機能障害を伴うだけでなく、代謝障害や動脈硬化が進展し、心血管リスクが高いと考えられます。

筋肉量は運動習慣が少ない・ない場合、20〜30代から減少していきます。

筋肉量が減少すればエネルギーとして使われなかった余剰分エネルギーは体脂肪として蓄積されて行きます。

特に目立った症状はありませんが加齢とともに進行し、体脂肪増加による体重増加や筋肉量低下による運動機能の低下から、40代には糖尿病や高血圧などのリスクが高まり生活習慣病の発症とサルコペニアの症状が悪化していくリスクが倍増高してしまいます。

早い段階で予防のための行動をとりましょう!

筋力トレーニングやストレッチ、筋肉量を維持または増やすことを意識した食事など生活習慣の見直しが必要不可欠です。過度な食事制限やダイエットとリバウンドの繰り返しは、サルコペニア肥満の症状の進行をさらに進めます。

また、サルコペニア肥満は、メタボリックシンドロームよりも生活習慣病(高血圧症、糖尿病、脂質異常症など)の発症リスクが高いことが30〜84歳を対象として日本人女性500名以上の調査からわかっています。

中でも糖尿病は、さまざまな病気との合併症を起す大変リスクの高い病気です。

定期的な健康診断の結果数値を参考にされて自身の身体への健康管理を進めて行きましょう!

参考/引用

・Newton別冊「からだの検査数値」

・日本老年医学会「サルコペニア肥満」

・サントリー「健康情報リポート:メタボより怖い!?サルコペニア肥満」

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