■糖尿病は多くの合併症をもたらす国民病!?
糖尿病は加齢とともに発症の可能性が高まり、特に40代〜50代になると発症することが多いと報告されています。
糖尿病の症状は、発症初期には自覚症状がほとんどなく継続的な治療をおこなっている人が少ないという問題点があります。放置することで、症状が進行し多くの合併症を引き起こします。
国際的に見てみると2019年時点での世界の成人(20〜79歳)の有病者は4億6000万人以上いると言われています。
特にアジア地域は急激な増加が見られ日本では約1000万人と推定されており、毎年増加傾向にあります。
糖尿病は国民病とも呼ばれるほどです。
■糖尿病が増加した背景
1970年以降の経済成長と日本人の食事の欧米化が考えられています。
交通手段の発展や変化、仕事内容の変化などで日常の中での運動習慣が少なくなり、筋肉量の減少や糖や炭水化物と合わせて動物性脂質の含まれる飽和脂肪酸の摂取量が増えたことが考えられます。
個人的に推測すると国内でダイエットがブームのような状態になって要素の一つには、糖尿病の症状が自覚症状なく現れ、先進化が進み、健康よりもスタイルに注目されるようなった背景があるからかもしれません。
糖尿病の分類は、1型、2型、妊娠糖尿病があり、その9割以上を2型糖尿病が占めています。
2型糖尿病は生活習慣の乱れが原因であり、20代からでも発症するリスクがあるため、早急に生活習慣の見直しが必要となります。
また妊娠糖尿病は、難産や産後に糖尿病を発症するリスクが高まることから20代からでも症状に悩まされる可能性はあります。
糖尿病治療の目的は、高血糖が引き起こす合併症を予防すること、悪化を防ぐことです。
そのためには「インスリンの作用不足」を改善し、 血糖値を可能な限り正常に保つため、食事、運動、薬の3つの組み合わせで行われます。3つはどれも重要でそれぞれを合わせて行いながら治療することが望ましいとされています。
また、ストレスは症状を悪くする要因の一つとなります。糖尿病患者への心配されすぎる対応や声かけ、視線、食事の席などがストレスを感じるホンネの一つでもあるため、ともに過ごす友人や家族は、気をつけながらも日常生活を楽しく送ることが大切なことでもあると考えます。
◆参考
・Newton別冊「からだの検査数値」
・厚生労働省「国民健康栄養調査報告」
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